キチン・キトサンの名は、現在ではほとんどの人が知っているほど有名になりました。
「キチン」と「キトサン」が並べて称されているために、この二つは同じものと考える
人もいるようですが、実際には違う物質です。
キチンは、カニ殻から炭酸カルシウム、たんぱく質、色素なそを除いて精製したものです。
化学的には「アセチルグルコミサン」が連なった巨大ポリマー(高分子)でそのまま
では体内に吸収されません。
そこでさらに、キチンからアセチル基を80パーセント以上外して(脱アセチル化)抽出
精製したものがキトサンなのです。
この過程を一般に「キトサン化」といいます。言葉を変えれば、キトサンとは「カニ殻などに
含まれるキチンをキトサン化して、私たちの健康に役立つように精製されたもの
なのです。
それでも当初は、キチンを化学処理してキトサン化する際に、技術的な理由でどうしても
キチンが残ってしまいました。
純粋なキトサンではなかったわけです
そのため、目安としてキチンが60パーセント以上のものを「キトサン」それ以下が「キチン・キトサン」
という呼び方をされました。
つまり、「キチンとキトサンが混ざった状態の物質」が利用されていたものが
一般に知られるようになり、今では「キチン・キトサン」という呼び方が浸透してしまいました。
今日では、製法の進歩で、実験室では、キチンを完全にキトサン化することが可能になっています。
2011-09-14 18:11
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