腎細胞癌(RCC)において、
ソラフェニブの承認から4年が経った。国内外
で6900例にも及ぶ治療成績が蓄積され
、国内の市販後全例調査でも、
その有効性と安全性が確認されている。
だがRCC治療に使える他の薬剤と、
どのように組み合わせ、どういった順番
で使用することが、より生存期間延長に寄与するかは議論が多い。
日本医科大学附属病院泌尿器科
准教授の木村剛氏に、ソラフェニブの
最新の臨床データをはじめ、他の薬剤との比較、
そして逐次治療(sequential therapy)の現状など
について解説いただいた。
まず自施設の治療成績を紹介しましょう。
1986年~2010年にRCC患者646例の治療が行われ、
このうち転移例は187例(29%)でした。
進行性RCC治療は局所療法と全身療法による
集学的治療が中心です。日本医科大学では、
全身療法として、サイトカイン時代には、インターフェロン(IFN)-α、
インターロイキン(IL)-2、LAK療法などの免疫療法を中心に、
そのほかに5-FUやシスプラチンなどの抗癌剤を使っていました。
分子標的薬が登場してからは、サイトカイン療法に加え、
分子標的薬を使った逐次治療を行っています。
また局所療法として、手術やラジオ波焼灼術(RFA)、
動脈塞栓術(TAE)、放射線外照射療法(EBRT)、
ガンマナイフを併用しています。
2012-08-14 14:46
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