がんには多くの種類がありますが、中には腫瘍マーカーと呼ばれ、そのがん
に特徴的な物質を発生するものがあります。そのような物質のうち、主とし
て血液中で測定可能なものが、いわゆる「腫瘍マーカー」として臨床検査で
使われています。
腫瘍マーカーの種類
現在、数多くの腫瘍マーカーが臨床で使われています。
また、日々新しい腫瘍マーカーが開発され、臨床応用を待っています。
さらに、すでに確立された腫瘍マーカーでも最新の研究の結果、別の腫瘍に
もマーカーとなり得ることが明らかになる場合があります。
腫瘍マーカーの役割
腫瘍マーカーは、進行した悪性腫瘍の動きを把握するのに使われているのが
現状で、早期診断に使えるという意味で確立されたものでは、まだありませ
ん。
例えば、進行がんに化学療法や放射線療法が行われている場合、その治療が
どれくらい効果があるかを判断することに使われています。
また、腫瘍マーカー値が高いがんを手術で切除されると腫瘍マーカー値は手
術後、低下もしくは改善します。
しかし、悪性腫瘍の再発に伴い、腫瘍マーカー値は再度上昇してくるので、
術後の経過観察目的で使われることもあります。
腫瘍マーカー値
悪性腫瘍が存在しないにもかかわらず腫瘍マーカー値が上昇している場合や
悪性腫瘍が存在するにもかかわらず腫瘍マーカー値が上昇していない場合が
あります。
また、腫瘍マーカー値自体の動きも正確に悪性腫瘍の動きを反映しているわ
けではありません。
このように腫瘍マーカー値は、患者さんごとに異なると考えた方がよいとい
えます。
2012-07-27 18:07
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